2型糖尿病 症状

腎症、網膜症にならぶ三大合併症の一つ糖尿病性神経障害

糖尿病の合併症の中でも、糖尿病性神経障害は腎症、網膜症にならぶ三大合併症の一つとされています。
糖尿病神経障害は症状の自覚を伴わず、症状が進行する非常に厄介な疾患です。

今回は糖尿病合併症のうち、とりわけ重大な位置にある糖尿病性神経障害について解説していきたいと思います。

>>糖尿病の合併症一覧【まとめ】

糖尿病神経障害とは?

糖尿病患者において特有にみられる神経障害を糖尿病性神経障害といい、多発神経障害(広汎性左右対称性神経障害)と単神経障害に大別されます。

神経障害は糖尿病合併症の中でも最も発症頻度が高い疾患であり、一般的には糖尿病罹患者のうち三割から四割ほどが発症すると考えられています。

糖尿病多発神経障害

多発神経障害と単神経障害の二つに分類される糖尿病性神経障害ですが、主に発症するのは多発神経障害です。
多発神経障害は全身の末梢神経が侵される疾患であり、さらに自律神経障害、感覚神経障害、運動神経障害、有痛性神経障害などに分類されます。

特に自律神経障害では、自律神経の関与する臓器の機能異常を発症する場合もあり、また感覚異常として有痛性神経障害を有すると日常生活に支障をきたす場合もあります。

自覚症状の特徴として、左右対称で足趾先および足底に、ピリピリとした痛みを感じることがあります。

一般的には左右対称に生じるとされる多発性神経障害ですが、中には例外もあるので注意が必要です。

主な兆候を以下に挙げます。

1.感覚・運動神経障害

異常知覚(しびれ、冷感など)、脱力、自発痛、神経痛、知覚鈍麻、こむらがえりなど

2.自律神経障害

発汗異常、胃無力症、胆のう無力症、起立性低血圧、便秘、下痢、勃起障害、排尿障害、無自覚性低血糖など

糖尿病性単神経障害

脳神経や四肢・躯幹などの単一の運動神経が侵される神経障害のことを単(局在性)神経障害といい、さらに脳神経障害、体幹・四肢の神経障害、糖尿病性筋萎縮症などに分類できます。

多発神経障害に比べその発症頻度は低いとされています。

多発神経障害が緩徐進行性であるのに対し、単神経障害は突発的に生じ、時間とともに症状が減退していく特徴があります。

 主な兆候を以下に挙げます。

1.脳神経障害

外転神経麻痺、動眼神経麻痺、顔面神経麻痺など

2.体幹・四肢の神経障害

尺骨神経麻痺、腓骨神経麻痺など

3.糖尿病性筋萎縮症

内転筋群における筋力低下・筋委縮・筋痛など

・簡易診断基準

実は国際的に糖尿病性神経障害における診断基準は未だ確立されていません。

近年の日本では、糖尿病性神経障害を考える会により提案された「糖尿病性多発神経障害の簡易診断基準」が臨床的に使用されていることが多くありますのでその診断基準を以下に示します。

○必須項目(以下の2項目を満たす)

1.糖尿病が存在する
2.糖尿病性神経障害以外の末梢神経障害を否定しうる

○条件項目(以下の3項目のうち2項目以上を満たせば神経障害あり)

3.糖尿病性神経障害に基づくと思われる自覚症状(※)
4.両側アキレス腱反射の低下あるいは消失
5.両側内踝振動覚低下

○参考項目(以下のいずれかを満たせば条件項目を満たさずとも神経障害あり)

6.神経伝導で2つ以上の神経でそれぞれ1項目以上の検査項目の異常を認める
7.臨床的に明らかな糖尿病性自律神経障害がある

※条件項目3における自覚症状とは、両側性、足趾先および足裏のしびれ・疼痛・異常感覚、上肢のみの症状でない、です。

・治療方法

糖尿病性神経障害の発症・進展の主要因が糖尿病であることから、基本かつ重大な治療は血糖値のコントロールになります。

また飲酒・喫煙は神経障害における重要な危険因子になるため、禁酒・喫煙などの生活習慣の改善も基本的な治療になります。
薬物療法としてはアルドース還元酵素阻害薬や三環系抗うつ薬などが用いられます。

なんにせよ、神経症の治療は糖尿病の治療が最も重大かつ基本的なものになります。

>>糖尿病の合併症一覧【まとめ】

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